爪切りを見せただけで逃げる、足を触ると暴れる。そんな子の爪のお手入れに、電動爪やすりを考えている飼い主さんは多いと思います。でも「電動の音や振動は、かえって怖がらせるのでは」と迷いますよね。
私のサロンでは、爪切りが苦手な子にCasfuyの電動爪やすりを使っています。使い始めて2年くらいになりますが、正直、もっと早く使えばよかったと思っています。
この記事では、毎日使っているトリマーの目線で、使い始めたきっかけ・良かったところ・気になったところ・家で使うときの注意までまとめます。
この電動爪やすりを使い始めたきっかけ

サロンに、爪切りがとても苦手な子がいます。2人体制でしっかり支えてもらっていても、どうしても切るのが難しい子でした。爪切りが終わるころには、人も犬もぐったり疲れていました。
何かいい方法はないかと探して出会ったのが、このCasfuyの電動爪やすりです。
実は、それまでも2段階の速さに切り替えられる電動やすりは持っていました。でも、角を削れるくらいの力しかなく、爪全体を早く短くすることはできませんでした。
爪のお手入れを嫌がっている子だからこそ、なるべく短い時間で終わらせたい。そう考えたとき、大事なのは削るスピードでした。
爪切り時間の短縮で犬への負担が減った
ひとつの体験談としてシェアしますが、Casfuyの電動やすりを使い始めてから、爪切りに30分かかっていたその子が、5〜10分くらいで終わるようになりました。
支える側も力をほとんど入れなくてよくなり、その子も座ったまま爪のお手入れを受けられる余裕が出てきました。
ただし、電動爪やすりに挑戦した日からいきなりできるようになったわけではありません。
「この方法なら前より大丈夫かも」とわんちゃんが思ってくれたこと、休憩しながらゆっくり大丈夫だった経験を重ねてきたことが今の時間短縮に繋がったのです。
良かったところ
爪全体を短く削れるパワーがある
前に使っていた電動やすりは角を削るのがやっとでしたが、これは爪全体を短く削れます。私は爪を削って短くするとき、6段階のうち4〜5を使っています。
※爪切りのあとに角を整えるのは、私は手で使うやすりでやっています。爪切りが前からできていた子は手で使うやすりの方が慣れているという理由からです。
爪切りのパチンより受け入れてくれる子が多い
電動やすりにも振動はあります。それでも、爪切りのパチンよりは大丈夫と受け入れてくれる子が多いというのが、2年使ってきた私の印象です。作動音もうるさくありません。
充電の持ちがとても良い
私はサロンで使うのでご家庭で使うより使用頻度が高くなりますが、充電は1か月に1回くらいで使えています。何度も充電する手間がないのは、地味ですがうれしいところです。
気になったところ
削りカスがすごい
削った爪の粉がかなり飛び散ります。私は、ドライヤーの風を当てて粉を飛ばしながら削っています。
電動そのものを嫌がる子もいる
電動やすりなら誰でも大丈夫、というわけではありません。犬からすると、
- 音のするものが急に近づいてくる
- 振動がある
- 削っている最中は音も少し変わる
と、慣れないことがいくつも重なります。犬に受け入れてもらう必要がある道具です。
はじめは爪に当てることはせず、見せる、音を聞かせるからゆっくり進めましょう
ライトは私は使っていない
先端を照らすライトが付いていますが、私は作業の邪魔に感じるので使っていません。ただ、Amazonの口コミを見ると、ライトが役に立ったという声が複数あります。たとえば、こんな口コミがありました。
それから、ライトがついているのも良かったです。これまで何度か爪を切りすぎて流血させてしまったことがありますが、ライトによって神経が通っているところがわかりやすくやめ時が決めやすいと思いました。(愛犬はライトが明るすぎてちょっと嫌がりました・・・)
出典:Amazon「Casfuy 犬爪切り電動 6スピード」カスタマーレビュー(2026年7月28日投稿)
白い爪の子は、ライトで照らすことで爪の中の血管が見えやすくなるので、初心者の方には非常に役立つのではないかと思います。
家で電動爪やすりを使うときの注意
足を触られること自体が苦手な子は、まず触る練習から
足を触られるのを嫌がる子でも、電動やすりなら大丈夫なのは、爪切りのときに足を触られるのが嫌な子に限るかもしれません。
足を触られること自体が嫌な子は、まず「足を触られても大丈夫」という経験を重ねる練習が必要だと思います。
はじめは低速から
はじめて使うなら、低速から爪に当てて、少しずつ速さを上げていくのがいいと思います。
低速では爪全体を短くするところまでは削れません。それでも、低速でどれくらい削れるのかを実際に試しながら、手と犬の両方が慣れていくのがいいと感じています。
何事も急がず、ゆっくりと。人も犬も、一緒に成長していきましょう
削るのも「肉球から出ている分」まで
削るときも、止めどころの目安は爪切りと変わりません。基本は肉球から出ている分までです。
黒い爪で血管が見えない子の目安は、黒い爪はどこまで切るかの記事で詳しく書いています。
同じところにずっと当て続けない
同じ場所へ長く当てると摩擦熱が気になるので、同じところにずっと当て続けないように気をつけています。こまめに何度も角度を変えながら当てています。
毛が長い子は、足先の毛を短くしてから
足先の毛が長いまま使うと、毛を巻き込んでしまいます。サロンでは、ドライヤーの風で毛をよけながら削っています。足先の毛を短くしてから使うのであれば、使えそうです。
狼爪は初心者さんにはおすすめしない
狼爪(足の内側の、地面につかない爪)は、電動やすりではとても削りにくいと感じています。なので私は、狼爪は基本的に爪切りを使っています。
ただ、爪切りがすごく嫌で暴れてしまうけれど、電動やすりなら大丈夫という子もいます。その子の場合は、狼爪もどうにか電動やすりで削っています。できなくはありませんが、初心者さんにはおすすめしません。
私が使っている爪切りについては、Zan(斬)爪切りの口コミ記事で詳しく書いています。
家で難しいときは、無理に頑張らなくて大丈夫
実は、サロンのお客さんに電動やすりをすすめたことはありません。家で爪のお手入れができない子の飼い主さんには、「無理に頑張らずに、いらしてくださいね」とお伝えしています。
嫌がる子を押さえて続けると、人も犬も疲れてしまいます。電動やすりを試してみるのもひとつの手ですし、サロンや動物病院に任せるのもひとつの手です。
サロンに通う間隔の目安は、トリミングの頻度の記事でまとめています。
まとめ
爪切りが苦手な子には、「切る」以外に「削る」という手があります。私のサロンでは、Casfuyの電動爪やすりのおかげで、30分かかっていた子の爪のお手入れが5〜10分になりました。
ただ、足先の毛が長い子・狼爪・電動そのものを怖がる子には、注意が必要なところもあります。家で使うなら低速から、少しずつ試してみてください。
