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犬のケア

犬のトリミング頻度は?犬種別の目安|カットしない子も解説

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犬のトリミングの頻度は?犬種別目安

「犬のトリミングって、どのくらいの頻度で行けばいいの?」と調べてみると、「月1回」「2ヶ月に1回」「2〜3週間に1回」…と、サイトによって答えがバラバラで、余計に迷ってしまいますよね。

答えが割れるのには理由があります。トリミングの頻度は、犬種や毛質、毛の長さ、その子の生活環境によって変わるからです。

この記事では、犬種別の頻度の目安と、間隔があきすぎたときに犬に何が起きるのかを、サロンでの実例をまじえてお伝えします。

先に、この記事での言葉の意味をそろえておきます。ここでは、カット(毛を切ること)だけでなく、シャンプー・爪切り・足裏のお手入れなど、サロンで受けるお手入れ全般をまとめて「トリミング」と呼びます

「うちはカットしない犬種だから関係ない」と思った方にこそ、読んでほしい内容です。

犬のトリミング頻度の目安

まずはカットが必要か、必要でないかでトリミング頻度の目安を見ていきましょう。

犬のタイプ代表的な犬種サロンに通う頻度の目安
カットが必要な犬種トイプードル・シーズー・マルチーズなど3〜4週間に1回
カットが必要ない犬種チワワ・ミニチュアダックスフンド・柴犬など月1回(4週間ごと)

「カットしない犬種は2ヶ月に1回でいい」と書かれていることもあり、実際それで問題ない子もいます。ただしそれは、おうちでシャンプーやブラッシング、爪のチェックが十分にできていることが条件です。

むずかしい場合は、月1回を目安にサロンを頼ってください。逆に、毛が長めのスタイルの子やもつれやすい子には、この目安より短い間隔をおすすめすることがあります。

【犬種別】トリミング頻度の目安

トイプードル

毛が伸び続け、もつれやすい犬種です。スタイルを保つなら3〜4週間に1回が基本の目安です。

ただ、トイプードルは毛の個体差がとても大きい犬種でもあります。巻きが強い子もいればストレート寄りの子もいて、毛の柔らかさや密度もその子によってさまざま。

一般に、巻きが強くやわらかい毛の子ほどもつれやすく、短めの間隔でのお手入れが向いています。逆にストレート寄りの子はもつれにくい分、毛が伸びたときのスタイルの崩れが目立ちやすい傾向があります。

カットスタイルによっても変わるので、サロンに通う間隔は同じトイプードルでもバラバラという印象です。毛を長めに残すスタイルなら、間にシャンプーメニューをはさむと安心ですよ。

シーズー

3〜4週間に1回が目安です。シーズーは見た目以上に毛がもつれやすい犬種。

目の上の毛が伸びると目に入りやすく汚れやすいため、顔まわりはこまめに整えるのがおすすめです。長めのスタイルを楽しみたい子は、毎日のブラッシングとセットで考えましょう。

おかき

うちのシーズーは、4週間に1回カット、その2週間後にシャンプーと目元のカットというリズムで通っています。昔、トップノット(頭の毛を結ぶスタイル)にしていたころは、毎日頭のブラッシングが欠かせませんでした。長く伸ばすほど、おうちでのお手入れが必須になると実感しています。

マルチーズ

3〜4週間に1回が目安です。マルチーズの毛は細く絹のようにやわらかいぶん、摩擦や静電気で絡まりやすい毛質です。

白い毛は涙やけ・口まわりの汚れ・足先の変色が目立ちやすいので、カットの間も顔まわりを清潔に保つと、きれいな印象が長続きします。

ミニチュアシュナウザー

4週間前後での定期カットがおすすめです。シュナウザーは眉とひげのスタイルが特徴ですが、ひげは食事や水飲みでどうしても汚れやすい場所。

手足の飾り毛ももつれやすいので、スタイルの維持と清潔さの両面で、間隔をあけすぎないのが安心です。

ポメラニアン

ダブルコートなので、こまめなカットは必要ありません。月1回のシャンプーと爪・足裏のケアを基本にして、カットしたい場合もこのタイミングで整えてもらいましょう。

絡まりやすい抜け毛もシャンプー時にしっかり取り除いてもらうことで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごしやすくなります。

チワワ・ミニチュアダックスフンド

カットは基本不要です。月1回程度のシャンプーと、爪・足裏のお手入れをしましょう。ロングコートの子は、汚れやすいところなど部分的にお手入れしやすいよう、カットをして整えることもできます。

特に耳の毛は絡まりやすい部分です。もし毛玉を見つけても、カットはサロンでしてもらうことをおすすめします。

毛玉は皮膚のすぐ近くで固まっていることが多く、ハサミで皮膚ごと切ってしまいやすいためです。実際に、毛玉を切ろうとしてケガをさせてしまったという飼い主さんは少なくありません。

柴犬

カットは基本不要ですが、月1回のシャンプーと爪・足裏ケアがおすすめです。換毛期(春・秋)は抜け毛ケアのために、シャンプーの回数を増やすのもいいでしょう。

カットしない犬種も「月1回のケア」がおすすめ

「うちの子はカットが要らない犬種だから、サロンには行かなくていい」と思っていませんか?実は、カットの有無にかかわらず、定期的なお手入れが必要です。

  • :伸びすぎると歩きにくくなり、巻いた爪が肉球に刺さってしまうことがあります。
  • 足裏の毛:伸びるとフローリングで滑りやすくなり、転倒や足腰への負担につながります。

なお、爪の伸び方はその子の生活によってかなり差があります。たくさん走る子や、トイレのあとに地面を蹴るくせのある子は、爪が自然と削れていて、毎月切らなくても大丈夫なことも。

ただし、地面につかない爪(前足の内側にある狼爪など)は自然には削れません。気づかないうちに巻いて皮膚に刺さることがあるので、ここだけは定期的にチェックしてあげてください。

どちらも見た目では気づきにくく、気づいたときには歩き方に影響が出ていることもあります。短毛の子も月1回程度を目安に、爪と足裏の状態をチェックしてもらうと安心です(サロンによっては部分ケアのメニューがあります)。

トリミングは「健康チェック」の機会にもなる

定期的にサロンに通うメリットは、きれいになることだけではありません。トリミングでは、シャンプーからドライング、爪切りまで、全身をくまなく触ります。

だからこそ、耳の中の異変、皮膚の赤み、しこりのような小さな変化に気づきやすいのです。

トリマーは獣医師ではないので、診断はできません。それでも、健康な状態の子をたくさん見てきているからこそ、「いつもと違うかも」という違和感には気づけます。

気になる変化があったときは飼い主さんにお伝えするので、早めに動物病院で診てもらうきっかけになります。

もつれやすい子は「2週間に1回のシャンプー」をしよう

3〜4週間に1回が目安の犬種でも、毛が長めのスタイル、生活環境、その子の癖によって、すぐもつれてしまう子がいます。

おうちでのブラッシングがむずかしい場合は、カットとカットのあいだにシャンプーコースをはさむ方法があります。「カット→2週間後にシャンプー→その2週間後にまたカット」と、交互にサロンへ通うイメージです。

絡まりが小さいうちにリセットできるので、犬に大きな負担がかかりません。

おかき

私のサロンにも、足をふわふわに見せるカット(ブーツカットやフレアカット)が好きで、おうちではブラシを嫌がる子が、2週間おきに通ってくれています。それでも少し絡まりはできますが、4週間あいたときの絡まりとはまったく別もので、すぐに梳かせる程度。施術も長時間になりません。

痛くないブラッシングを続けたことで、以前より上手にブラシをさせてくれるようになり、大きな絡まりもなく、犬の負担は確実に減っていると感じています。

自宅でのシャンプーに挑戦したい方は、犬の自宅シャンプー失敗しないコツ8選も参考にしてください。

間隔があきすぎると毛玉ができ、犬の負担がいちばん大きくなる

トリミングの間隔があきすぎると、まず起きるのが毛の「もつれ」と「毛玉」です。ブラッシングが行き届かない部分から少しずつ絡まり、放っておくとフェルトのようにかたく固まってしまいます。

もつれは、カット犬種だけの問題ではありません。ポメラニアンやチワワのようなシャンプー犬種でも、抜け毛が残った毛に絡まって毛玉になることがあります。

毛玉ができると、皮膚が常に引っ張られて痛みを感じるだけではありません。血流が悪くなったり、蒸れて皮膚炎につながったりするケースもあります。

「毛玉がひどくなったら、バリカンで短くすればいい」と思われがちです。でも、短くカットするからといって、犬の負担が軽くなるわけではありません。

毛玉がひどい状態では、皮膚と毛の間にすき間がなく、バリカンの刃が入りません。ケガをさせないように通常よりずっと慎重に進める必要があり、カットの時間はむしろ長くなります。

毛を刈っている間は毛が引っ張られ続ける状態になるので、犬にとってはかなりのストレスで、終わったあとにぐったり疲れてしまう子もいます。

おかき

いちばん心が痛かったのは、毛の絡まりのせいで関節を動かせなくなり、不自然な形のまま関節が固まってしまった子に出会ったことです。ここまでくると、トリミングだけでは取り戻せません。

定期的にサロンに通うことは、見た目のためだけではなく、犬の体を守るためのケアです。

子犬・シニア犬のトリミング頻度

子犬は、ワクチン接種が終わる生後3〜4ヶ月ごろからトリミングを始められます。

時期や慣らし方は子犬のトリミングはいつから?慣らし方・頻度の目安で、ワクチン後にどのくらいあければいいかはワクチン接種後のトリミングはいつから?でくわしく解説しています。

シニア犬は、長時間の施術が体の負担になりやすくなります。こまめに通って1回の施術時間を短くする、カット内容を変更するなど、体力に合わせた通い方をサロンと相談してみてください。

まとめ

  • カットが必要な犬種(トイプードル・シーズーなど)は3〜4週間に1回が目安
  • カットしない犬種も、シャンプー・爪・足裏ケアで月1回が目安
  • もつれやすい子・毛が長めの子は、2週間に1回のシャンプーで絡まりをリセット
  • 間隔があきすぎた毛玉は、短くカットしても犬の負担は減らない
  • 月1回の通いは、小さな異変に気づく健康チェックにもなる

頻度に迷ったら、通っているサロンで「うちの子はどのくらいの間隔がいい?」と聞いてみてください。毛質と生活スタイルに合わせた通い方を提案してもらえるはずです。

初めてのトリミングを控えている方は、こちらの記事もどうぞ。

  • この記事を書いた人

おかき

はじめまして、おかきです。 トリマー歴10年以上、シーズーと暮らしています。 犬との暮らしに関する知識は、年々新しくなっています。大切なのはお互いへの信頼と理解。犬の気持ちや特性を知ることで、犬も人も自然と暮らしやすくなっていきます。 トリマーとして何百頭もの犬と向き合ってきた経験をもとに、犬も人もお互いが笑顔になれる情報をお届けします。

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