愛犬が水を飲んでくれないと、心配になりますよね。
- お皿の水が全然減っていない…
- 暑いのに水を飲んでくれない
- どうすれば水を飲んでくれるの?
私自身も、トリマーとして毎日たくさんの犬を見ていると「うちの子、水を飲まないんですけど大丈夫ですか?」と相談を受けることがよくあります。
結論からお伝えすると、犬に水を「飲ませよう」とするより、食事の工夫で自然に水分を取らせることが一番の近道です。
この記事では、犬が水を飲まない原因と、現役トリマーの私がお客様に実際に伝えている水分補給のコツをご紹介します。
犬が水を飲まない4つの主な原因
まず、なぜ犬が水を飲まないのか原因を知っておきましょう。
① 体調不良(口の中のトラブル・病気)
歯や歯茎のトラブル、口内炎などがあると、水を飲む動作が痛みを伴うことがあります。また、腎臓疾患や消化器系の病気で飲水量が変化することも。
「急に水を飲まなくなった」場合は体調不良のサインかもしれません。食欲や元気がなければ早めに動物病院へ。
② ストレスや環境の変化
引っ越し、家族構成の変化、新しいペットが来たなど、環境が変わったときに水を飲まなくなることがあります。ストレスが落ち着けば自然と戻ることが多いです。
③ 食事がウェットフードや手作り食中心
ウェットフードや手作り食には水分が豊富に含まれているため、別途水を飲む量が少なくなるのは自然なことです。食事から十分に水分が取れていれば問題ありません。
④ 気温・運動量の変化
寒い季節は代謝が下がり、水を飲む量が減りがちです。逆に夏や運動後は多くの水分が必要になります。季節によって飲水量が変わるのは普通のことです。
【現役トリマーの本音】犬は「飲みたくない」と飲まない
10年以上トリマーをしていて感じるのは、犬は飲みたいと思わなければ、目の前に水があっても飲まないということです。
お客様に聞かれたとき、私はいつも「水を飲ませようとするより、食事に水分を足してあげてください」とお伝えしています。食事に何かをプラスするのが一番自然で、ワンちゃんにも負担になりません。
水を飲まないからといって、無理に飲ませようとするのはかえってストレスになることも。食事の工夫で自然に水分補給できる環境を作ることが大切です。
愛犬に必要な1日の水分量
犬が1日に必要な水分量の目安は、体重1kgあたり50〜60mlと言われています。
うちの子は5kgだから、1日250〜300mlが目安ってこと?
そうです!ペットボトル半分ちょっとくらいですね。でもこれは「食事から摂る水分も含めた合計」なので、ドライフード中心の子は特に意識してみてください。
この水分は、飲み水だけでなく食事から摂る水分も合わせた量です。ドライフードだけの生活は水分が少なく、常に水分不足になりやすい状態です。
水分が不足すると以下のような症状が出ることがあります。
- 脱水症状・熱中症
- 尿路結石・腎機能低下
- 便秘・食欲不振
食事で自然に水分補給する4つの方法
ここからが実践編です。お客様に実際にお伝えしている方法を紹介します。
① ドライフードをお湯でふやかす
一番手軽な方法です。ぬるめのお湯(40〜50℃くらい)をドライフードにかけてふやかすだけ。香りが立って食いつきも良くなり、自然に水分も取れます。
食欲が落ちているときにも効果的なので、ぜひ試してみてください。
② 肉や野菜のゆで汁で風味をつける
私がお店でよくおすすめするのが、肉や野菜をゆでたときの「ゆで汁」をドライフードにかける方法です。
ゆで汁には旨みと風味がたっぷりで、犬にとって「飲みたい!食べたい!」と思わせる効果があります。目の前においしそうなものがあれば、自然と口をつけてくれます。
使っていい食材の例:鶏むね肉・ささみ・キャベツ・にんじん・さつまいもなど。
ネギ・タマネギ・ニラは絶対に使わないでください。
③ ウェットフードや缶詰をトッピングする
ウェットフードは水分含有量が70〜80%と高く、食べるだけで水分補給になります。全量ウェットに切り替えなくても、ドライフードの上に少量トッピングするだけでOK。
手間が少なく続けやすいのがメリットです。
④ 簡単手作り風ドッグフードを活用する
手作り食に興味はあるけど難しそう…という方には、お湯と好きな食材をトッピングするだけで完成する半手作りフードもおすすめです。
ウォーターボウルで気をつけること
食事での水分補給と合わせて、ウォーターボウルの管理も大切です。
新鮮な水を朝晩交換することが一番
自動給水器より、新鮮な水をこまめに取り替えてあげるほうが断然大事です。朝と夜に水を換えてあげるだけで、犬が水を飲んでくれることも多いですよ。
置きっぱなしで温まった水や古くなった水は飲みたがらないことがあります。高価な自動給水器を用意するより、普通のウォーターボウルで新鮮な水をこまめに替えてあげることの方が大切です。
ウォーターボウルは毎日洗い、清潔に保ちましょう。
まとめ
犬が水を飲まないときのポイントをまとめます。
- 急に飲まなくなった場合は体調不良を疑い、動物病院へ
- 犬は飲みたくないと飲まない。無理に飲ませようとしない
- 食事にお湯やゆで汁をプラスして、自然に水分を補給する
- 自動給水器より、水を朝晩新鮮に取り替えることの方が大切
食事に少し工夫を加えるだけで、愛犬の水分補給はぐっと楽になります。今日からできることを一つ試してみてください。
他の記事もぜひ読んでみてください。
