私たち人間ではピーマンが食卓に並ぶことはよくありますが、犬に与えるとなると大丈夫なのかな?と心配になりますよね。
結論から言いますと、犬はピーマンを食べても大丈夫です。
しかし、ピーマンを正しく与えないと犬の健康に悪影響を及ぼします。
そのため、今回の記事はピーマン栄養・健康効果をみながら、ピーマンを犬に安全に与えるための方法、注意点を徹底的に解説しています。
ピーマンは犬に与えても大丈夫!
結論、ピーマンは犬に与えても問題ありません。
愛犬にピーマンの栄養素から得られる健康効果が期待できます。
ピーマンは与えて大丈夫だと自信をもって、フードのトッピングや手作り食のレシピにぜひ取り入れましょう。
ピーマンで得られる栄養素と健康効果
ビタミンCで健康な皮膚とストレスに強い身体に
ピーマンはビタミンCが豊富な野菜です。
レモンの1/2個のビタミンCがピーマン1個に含まれているんですよ。
ビタミンCはコラーゲンの生成に関わっており、皮膚や粘膜、骨、筋肉、血管のサポートをします。
充分なビタミンCを摂取すれば、健康的なハリのある皮膚になり、被毛もハリツヤがでますよ。
また、ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫強化や疲労回復、ストレス解消に役立ちます。
免疫が強化されることで、感染症やストレスなどに強い身体を作っていくことができるのです。
β-カロテンで視力の維持やがん予防に
ピーマンに含まれるβ-カロテンは、犬の視力のサポートに役立ちます。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、視力のサポート、皮膚や粘膜を整えたりします。
また、β-カロテンは強い抗酸化作用があるため、がん予防にもなります。
油と一緒に摂取するとβ-カロテンは体内に吸収されやすいので、オリーブオイルやアマニオイルなどを一緒に犬のごはんに加えるといいですよ!
クロロフィルでがん予防・口臭管理
ピーマンに含まれるクロロフィルは、緑の葉野菜に豊富に含まれる天然色素です。
クロロフィルには、抗酸化作用と消臭殺菌効果が期待できます。
そのため、がん予防や口臭の問題を軽減するのに役立ちます。
3歳以上の8割の犬は歯周病だとも言われているほどで、多くの犬が口臭の問題を抱えている現状です。
クロロフィルによって、口内の細菌の成長を抑制し、口臭を軽減すれば愛犬の口臭の問題を管理できるでしょう。
ピーマンの栄養素を見ると健康のためにも食べさせてあげたいと思ったでしょう。安全に与えるには、ビーマンの正しい与え方を知る必要があります。
犬にピーマンを安全に与えるために必要なこと
ピーマンを与える場合、以下のことに気をつけると安全に愛犬にごはんを楽しんでもらえますよ。
- ピーマンの種やヘタは取り除く
- 消化を良くする調理法にする
- 初めてピーマンを与えるときには少量から
- ピーマンは適量を与えること
ピーマンの種やヘタは取り除く
ピーマンの種やヘタ(茎の部分)を犬が食べると消化不良を起こしやすいため、取り除いて与えましょう。
ピーマンを垂直に半分に切り、種をとヘタを取り除いてください。
特にヘタは硬いので、食べてしまうと口の中や喉を傷つけてしまう可能性があるので必ず取り除きましょう。
ちなみにピーマンの種には栄養素がたっぷり詰まっています。
種は絶対犬に与えてはいけないものではないため、もし与えたい場合は消化しやすいようによく煮込んだり、ブレンダーなどで細かく刻んであげるといいですよ。
消化を良くする調理法にする
ピーマンを消化しやすいように「茹でる」「蒸す」の加熱調理方法を取り入れましょう。
加熱をすることでピーマンがやわらかくなり、消化がしやすくなります。
また、甘みが増し、がんと口臭予防ができるクロロフィルの効果がアップしますよ。
生で食べても問題はありませんが加熱をしたピーマンより消化をしにくいため、生で与える場合は細かく刻んで与えるといいですよ。
加熱方法として炒める方法がありますが、焼くとコゲが発生します。
コゲは骨や目など身体に蓄積され健康的には悪影響ですので、なるべくなら茹でたり蒸したりする方法がおすすめです。
初めてピーマンを与えるときには少量から
初めてピーマンを与える場合は、少量から始めて犬の体調の変化をみましょう。
嘔吐や下痢、かゆみなどのアレルギー反応がないかをチェックします。
一般的には1/4から1/2片のピーマンから始めることが推奨されます。
私のおすすめはピーマン1/4個から!または小さじ1程度のごく少量です。
ピーマンはナス科の野菜なので、ナスやジャガイモ、トマトでアレルギー反応が出る場合はピーマンを与えるのはやめておきましょう。
ピーマンは適量を与えること
犬のサイズによってピーマンの適量は異なります。
1日に与えていい目安
- 超小型犬(体重4kg未満):ピーマンの輪切り2~3個(5~14g)
- 小型犬(体重10kg以下):ピーマン1/2個(15g~24g)
- 中型犬(体重25kg未満):ピーマン1/2~1個(25g~44g)
- 大型犬(体重25kg):ピーマン1個~2個(45g~70g)
ただし、犬の体調や運動量などに合わせて調整が必要です。
与えすぎは嘔吐や下痢の原因になるので、少量から始めて愛犬の様子を見ながら量を増やすことが大切です。
ピーマンを犬に与える場合に注意すること
子犬・高齢犬はより慎重に与える
子犬と高齢犬はより慎重にピーマンを与える必要があります。
子犬の場合、消化器官がまだ未熟なためピーマンを与えると胃腸に負担がかかる可能性が高いです。
一般的に手作りごはんを与えても大丈夫と言われる月齢は生後4~5か月ごろ。
生後4か月未満はピーマンを与えることは控えたほうがよいでしょう。
かなり少量のトッピングからなら6か月以降で様子を見ながら導入するのが良いかも。
高齢犬の場合は、代謝が落ちたり、持病を患っている可能性があります。
そのため、高齢犬に与えるピーマンの量は目安より少なめにしたり、獣医師に食事内容を相談し愛犬に合わせた食事内容にするよう努めましょう。
アレルギーを考慮する
ピーマンにもアレルギー反応を起こす犬がいます。
前にも紹介していますが、初めてピーマンを与える場合は、少量から始め愛犬の体調の変化をみる必要があるのです。
アレルギー症状はかゆみやじんましん、嘔吐、下痢などが愛犬に見られます。
ピーマンを与えて普段と様子が違うと感じた場合、すぐにかかりつけの動物病院に行きましょう。
ピーマンに似ているパプリカは食べられる?
ピーマンに似た野菜パプリカがありますが、犬が食べても大丈夫です。
ピーマンの与え方と同じ要領で愛犬に食べさせてあげられます。
パプリカの栄養価はピーマンより高い!
パプリカは、ピーマンより栄養価が高い野菜です。
ビタミンCはピーマンの約3倍、β-カロテンは約2倍も豊富に含まれているのです。
抗酸化作用などが愛犬の健康にたくさん関わってくれます。
ただし、ピーマン同様たくさん与えすぎると体調を崩します。
少量から始め、適量を与えるようにしましょう。
ピーマンを使った愛犬ごはんを紹介
ピーマンを少量与えて、健康に問題なく、好んで食べるならピーマン料理を愛犬に作ってみましょう♪
犬ごはんと人のごはんのメニューが一緒が叶うレシピはうれしいですよね!
見て楽しい、食べておいしいは食事の基本♪
ピーマンもおいしく食べてもらおう!
ピーマンは健康効果が期待できる栄養が豊富に含まれています。
犬もピーマンは食べて大丈夫な食材なので、トッピングや手作りごはんにぜひピーマンを取り入れてみてくださいね。
加熱するとピーマンは甘みがでるので、茹でたり蒸したりしておいしく食べてもらいましょう。