犬は足腰が弱ると踏ん張りがきかずに、足を滑らせ転倒して怪我をしてしまう可能性が高くなります。
- 最近、愛犬が室内で歩きにくそう
- 滑って転倒することが増え心配
- 足腰の健康を守るアイテムが欲しい
そんな時は犬用の靴下を利用しましょう。
この記事でわかること
- 犬に靴下を履かせるメリット
- 靴下の選び方
- 場面別のおすすめ靴下
- 靴下を嫌がったときのための滑り止めアイテム
- 靴下の慣れさせ方
「膝蓋骨脱臼(パテラ)だと診断を受け生活を見直したい!」と思っている飼い主さんにも、愛犬の足の滑り止めに靴の利用をおすすめします。
犬に靴下を履かせるメリット
犬に靴下を履かせるメリットは3つあります。
- 怪我の防止
- 肉球の保護
- 防寒
靴下を履かせることで、足裏を滑りにくくしてくれるため足腰や転倒の怪我防止になります。
足腰が弱い犬や足の筋肉が衰える老犬は、室内のフローリングでスリップしたり転倒する危険が高いからです。
膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアといった病気の予防になります。
また、夏場の熱すぎるアスファルトによる火傷や散歩道に落ちている鋭利なもの(ガラスやとがった石など)から肉球を保護できます。
災害時にはがれきなどが飛散した場所を歩くこともあるので、防災グッズとして靴下を準備しておくのもおすすめです。
さらに、寒い冬場は靴下を履かせて足元冷えを緩和させてあげることで、身体を冷やさない寒さ対策が可能です。
犬に靴下を履かせるデメリット
犬に靴下を履かせるデメリットは2つあります。
- 嫌がられる
- 肉球からの情報を遮断する
基本的には靴下を履かせることは、犬的に不自然なことなので嫌がってしまうことがあります。
初めて履かせたときは違和感から、不自然な歩き方をするのがほとんどのわんちゃんにみられます。
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— むぎ王子とあやたそ (@poipoipopopoooi) April 18, 2022
靴下は慣れるまでちょっと時間がかかるものだと思っておきましょう。
また、肉球から得られる情報を遮断してしまうデメリットがあります。
犬は肉球から温度や質感などの情報を得ます。
例えば目が見えなくなってもトイレシーツの感触でトイレと認識するように、肉球から情報を得て生活しているのです。
急に肉球からの情報を遮断されてしまうと犬からすると恐怖かもしれません。
情報を遮断してしまうデメリットを補うためには、やはり靴下の生活に少しづつ慣れてもらうことが大切でしょう。
犬用靴下の選び方
犬用の靴下の選び方のポイントは3つです。
- 足のサイズを測る
- 履きやすい素材を選ぶ
- 季節や用途で選ぶ
足のサイズを測る
犬用の靴下は足にフィットするものを選びましょう。
大きすぎるとすぐに脱げてしましますし、小さすぎると足を圧迫し血流を妨げてしまうからです。
足のサイズは紙とペンを用意して測ります。
足のサイズの測り方
- 紙の上に犬の足を置く
- 横幅と縦幅の一番広い部分に印をつける
- 印をつけた幅を測定しサイズを出す
実際に愛犬の足のサイズを測ってみました!愛犬の協力は数秒程度で簡単でしたよ。
犬によって前足と後ろ足の大きさが違うことがあります。
そのため、正確なサイズを測るために前足と後ろ足それぞれのサイズを測りましょう。
履きやすさ・脱げにくさで選ぶ
犬用の靴下は、飼い主側も犬側もスムーズに履かせることができれば、靴下装着時のストレスが減ります。
履き口が広いものや、伸縮性のある生地の靴下を選びましょう。
また、動き回ったときに簡単に脱げにくいことも重要です。
靴下の履き口にマジックテープで固定できるようになっているものや、丈の長いものは脱げにくい靴下です。
愛犬の運動能力や性格を考えてなるべく脱げにくい靴下を選びましょう。
季節や用途で選ぶ
犬用の靴下は季節や用途で選びましょう。
場面別の選び方
夏:通気性に優れ、アスファルトの熱さから守れる靴下
冬:保温性に優れた生地の素材や厚さを工夫した靴下
雨の日:防水性に優れたシリコンやゴム製、撥水加工が施された靴下
室内履き:足裏にシリコンやゴムの滑り止めが付いた靴下
老犬や室内履きにおすすめ滑り止め付き靴下
靴下を折り返すことで脱げにくい構造になっています。
足裏の滑り止めだけでなく足の甲の表側も滑り止めが付いているので、動き過ぎて靴下が回転しても滑ることなく利用できます。
また、マジックテープ付きで脱げにくくもなっています。
予備用に2個多めですので洗い替えにも便利です!
暑い日の外履きでおすすめの靴下
足裏はゴム製ですので、滑りにくさとアスファルトの熱さを遮断してくれます。
足裏以外の生地はメッシュタイプになっているので、夏の暑さで蒸れることなく快適に靴下を履けます。
さらにマジックテープが付いているので脱げにくい構造です。
雨の日の散歩もできるおすすめの靴下
防水ポリエステル生地でできているため、雨の日に最適です。
履き口が広めで履きやすく、マジックテープでしっかり固定できるので脱げにくくなっています。
雨が染み込む心配がない素材で、安心して雨の日に散歩に行けます。
夜間反射テープ付きだから、夜のお散歩も安全です。
靴下を嫌がる場合はシールやクリームの利用がおすすめ
足先全体を覆われることに慣れず靴下を嫌がる場合は、肉球シールパットや肉球クリームを利用しましょう。
肉球のシールパットは直接肉球に滑り止めのついたシールを貼ります。
肉球シールパッドはこちら↓
足裏の毛をこまめにカットしている人に向いています。
毛が伸びていると肉球シールがはがれやすくなるからです。
シールなので使い捨てのため定期的に購入する必要があります。
そして、肉球は乾燥していると滑りやすくなります。
肉球クリームを塗ってあげることで、肉球がうるおい足が滑りにくくできるのです。
足裏を気にして舐めてしまう場合もあるため、舐めても安心な成分でできた肉球クリームを選びましょう。
肉球クリームのおすすめはこちらです↓
老犬になると若いころに比べると乾燥しやすいため、より肉球のケアが必要なので、靴下予防と兼用するのもおすすめです。
犬が嫌がらない靴下の慣れさせ方
犬用の靴下は、犬が慣れるためのステップが必要です。
なぜなら、犬にとって靴下は足先にまとわりつく異物。
足先の違和感でうまく歩くことができないことで、大きなストレスを与えてしまう可能性があります。
そのため、靴下を履いて上手に歩けるようになったり、落ち着いて過ごしたりできるようにおやつを与えながら慣らしていきましょう。
靴下に慣れてもらうためステップ
- 足先にタッチして褒めながらおやつをあげる(タッチする時間を徐々に伸ばし足先を触られることを慣れさせる)
- 前足2つだけ靴下を短時間着用させてみる
- 前足2つで歩けるようになったら、後ろ足も着用する
足先を触るのも、靴下を履かせる時間も短時間から慣らしてあげてくださいね。
老犬や足腰の弱い愛犬には靴下で足の滑り止め対策をしよう!
靴下を上手に生活に取り入れて愛犬の足腰の健康やケガ防止をしてあげましょう。
靴下は慣れてもらう必要があるものなので、若いころから始めるのがおすすめです。
老犬になったときに靴下が当たり前になることで、ストレスを与えることなく履かせてあげられますよ。
場面に合わせて素材などを選んであげてください。